カメラマン

【カメラマンのデータ管理術】2台のハードディスクにバックアップ

「せっかく撮影したデータが消えてしまった、、、」
プロ、アマチュア問わずカメラマンにとって、まさに背筋が凍るセリフですね。
瞬間的には、世界の終わりの入り口が見えたような、そんな絶望感。

今回の記事では、ご自身、そして周りの方が今後そんな状況に陥らないように、職業カメラマンが実際行っているバックアップ方法を紹介します。
難しいことはほとんど無いのでどなたでも活用していただけます。

筆者も、10年以上前に仕事として写真を撮り始めてから、撮影データを消してしまった経験があります。そしてその経験から声を大にしてお伝えしたいのが
「誰でもデータを消してしまう可能性がある」ということです。なぜなら、それはご自身の責任ではないケースもあるからです。

2台のハードディスクにバックアップ

仕事として撮影をした場合のデータバックアップ方法を順に解説します。
バックアップに必要なのは、パソコンとカードリーダー、そして2台の外付けハードディスクです。

まずこのようなカードリーダーをパソコンに接続します。

次に撮影データが入っているメモリーカードをリーダーに挿すとこのようなアイコンが表れます。

アイコン(ここではEOS_DIGITAL)をダブルクリックし、中に入っている「DCIM」フォルダをまず一つ目の外付けハードディスクにコピーします。

終了したらもう一つのハードディスクに「DCIM」フォルダをコピーします。

あとはカメラにメモリーカードを戻し、パソコンに保存した画像とカメラで確認できる画像が、数、内容共に一致していることが確認できたらカメラ側で画像を一括消去します。
以上で完了。

いたってシンプルでもう長年やられている方法だと思いますが、これ以上のものも以下のものもありません。
例えばクラウドに保存するという方法もあるとは思いますが、少なくとも一つはハードディスクに保存することをお勧めします。

また、コピーの際、フォルダ内の画像をコピーせず、「DCIM」フォルダごとコピーしました。
これは撮影フォルダが2つできる場合があり、そのうちの1つをコピーし忘れることを防ぐためです。

ここでは「100EOS5D」と「101EOS5D」それぞれのフォルダに画像データが入っています。
パソコンの状態によっては、なぜかフォルダが正しく表記されないことがあります。
しかし表記はされていなくてもデータ自体は存在しているので「DCIM」フォルダごと保存すれば安心です。

データ消失の事例

「ちゃんとした会社が出している商品だから、落としたりしない限り壊れることはないだろう」
そう思う方もいらっしゃると思いますが、残念ながらそれは間違いです。
絶対は無いということを知っているプロのカメラマン(お金をいただいて撮影するという意味で)の中には、撮影がいくら遅くまでかかっても、その日のうちにバックアップを取らないと落ち着かない、という方も少なくないと思います。

ではデータを失ってしまうケースにはどのようなものがあるのでしょう?

  1. メモリーカードの紛失
  2. 保存したつもりで自分でカード(または保存先の本体)を初期化。
  3. カードリーダーに挿した段階で、電力不足等でデータが消えてしまう。
  4. ハードディスクに衝撃を与えてしまう。
  5. ハードディスクに突然アクセスできなくなる。

については撮影中にカード交換を行うことなどで起こり得ます。なるべく交換を行わないで良い容量の大きなものを使うか、交換の際は必ず決まった場所に保管するなどの工夫が必要です。チャックの無いポケットなどは危険なので要注意です。
については、その段階でRescuePRO等のデータ復元ソフトを使用することをお勧めします。ただこの方法も絶対ではなく、復旧できたとしても中には戻らないデータもあります。
またデータを消してしまったことを気づいた後に

  • 次の画像を撮影してみたり、
  • 違うカメラに入れてみたり
  • 何度もカメラの電源を入れ直してみたり

など、つまり「余計なこと」をしてしまうと、復旧できたはずのものもできなくなることがあります。
最終手段はデータ復旧のサービスに依頼することだと思いますが、ハードディスクメーカーの復旧サービスでも安いもので30,000円程度、高額になるとその10倍もかかる場合があります。
については保存後のケースになるため、前述した「2台のハードディスクにバックアップ」をしておけばデータの消失を免れます。

バックアップの手順をルーティン化

人間はミスをします。確率の差こそあれ必ずします。そしてそれを引き起こす要因は様々です。

<ミスを引き起こす要因>

  • スケジュールの突然の変更
  • 他の人の発言、言動
  • 扱う道具の不具合
  • 肉体的精神的疲労状態
  • 情報が多すぎる場合

しかし「自分はミスをする生き物だ」ということを認識していれば
それが起こる確率を減らす工夫もできるし、起こったときの対処も考えることができます。

データのバックアップについてはルーティンを設定しておくことをお勧めします。

<バックアップのルーティン例>

  1. 撮影したカメラを机の定位置に置く
  2. カードリーダーをパソコンに接続する
  3. カメラからメモリーカードを抜き出しリーダーに挿す
  4. 10秒間何もせずに待つ
  5. カードのアイコンが表れたのを確認してバックアップ作業に入る
  6. もしカードのアイコンが表れなければパソコン他機器の電源接続状況を確認する。
  7. 大丈夫であればリーダーをパソコンから抜き接続し直す。このときリーダーからカードを抜かないようにする。
  8. 保存が終わったらカードを適切な手順でリーダーから抜く。
  9. パソコンの左側にカードを置き、追加でバックアップが必要なカードがあればそれも同じ手順で保存する
  10. 全て保存し終わったらカードをカメラに戻す
  11. パソコンで画像を表示させ、数と内容を確認し、問題無ければカメラ側でデータ消去する

この中の順番を気分で入れ替えてしまうと、非常に疲れていて、かつスケジュールがタイト、
そしてどうしてもそのタイミングで保存しなければならないケースにおいてミスを起こしてしまう可能性が大きくなります。
疲れすぎているときで、翌日撮影を控えていない場合には、カメラからカードを出さずに翌日バックアップ作業を行うことをお勧めします。

今回もお読みいただきありがとうございます。
この後も引き続きよい一日をお過ごしください。

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